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今 時代が変化しています。
まさしく、パラダイムシフトであり過去の経験・やり方が通用しない時代になっています。
その変化内容は次のとおりです。

1.2019年 インターネット広告費がテレビ広告費を超えました。
マス広告の影響力が弱り、企業が個人と直接結びつくことができる時代です。まさしく、One To One マーケティングの時代です。

2.多様なSaas(Software as a Service)が安価に提供されている
Saasとは、ベンダーが提供するクラウドサーバーにあるソフトウェアを、インターネット経由してユーザーが利用できるサービスです。
メリットは、ソフトウェアの開発が不要でメンテナンスもいらず、コストが安い点にあります。
システム部がなくても、開発の費用がなくても、好きなサービスが選べます。

3.働き方改革やコロナショックによる在宅勤務で働き方や価値観に変化が生まれる
在宅勤務で業務が回るのであれば、通勤不要です。
住む場所の自由度は高まりますし、時間の自由度も高まります。
一度自由を手にすると人は手放したくありません。
また、zoomで打ち合わせができるのであれば、営業マンの訪問もいらなくなります。

このような変化は中小企業にも影響を呼ぼすのでしょうか?
1.インターネットで個人と結びつくことができるのであれば、マス広告のように費用がかからないので中小企業にとってはチャンスになります。
また、多様なSaasを安く活用しデジタル化に成功すれば、チャンスを掴むことができます。
海外向けの通販等エリアを拡大することも可能です。

2.働き方の自由度アップは、中小企業にとってプラスに働く可能性はあります。
在宅勤務なら地域を選びませんし、副業で働く可能性も出てきます。
また、Saasの活用によって、それほど人を採用しなくても良くなると思います。
これからは、必要な時に必要な人材を揃えるというプロジェクト的な組織運営になると思います。
人が採用できないなら、人が不要な仕組みを作る・・・ですね。

ただ、注意すべきことは、Saasといっても所詮はツールだということを認識することです。
レーシングカーを購入しても車の免許がなければ運転できないのと一緒です。
大切なのは、そのツールを使って何を行いたいかです。
それがないと、SFAのように導入しても日報しか使っていないような事態となります。

Ⅰ.マーケティングオートメーション

マーケティングオートメーション(MAとは、見込み客の開拓と育成を自動的に行い、営業は成約に近い濃い顧客に営業するというものです。
新規開拓から見込みが薄い顧客、成約に近い顧客まですべて同じように対応するというのは確かに効率が悪いですね。
したがって、新規開拓や見込み客の育成をデジタルで行おうというのは、至って当然だと言えますが・・・。
特に中小企業はITリテラシーが低くなかなか導入が進みません。
そこで、いくつか具体的なSaaSをご紹介し、ポイントをご説明します。

B to C (消費者)

既存顧客や見込み客にアプローチして案件を増やしたい

対象業種例:基本は消費者を相手にしている方々 例えば小売業(できれば高額品)、情報商材販売、サービス業、住宅販売、自動車販売、 
お薦めは、世界的に有名なメール配信システムmailchimpを使ったメルマガ配信です。
残念ながら日本語版はありませんが、わかりやすいので十分使えます。
何が良いかと言うと、一定数のユーザ数まで無料で使えるのでコスパが最高。
そのほか、ユーザーにタグを付けることができて送信するメールとを自由に選べることが来ます。
2019年の夏のセールで購入した人にご案内するなど自由にできる点が優れものです。
ただ、メルマガ作成のノウハウは必要。メルマガでPRしてすぐ売れるわけはありません。

新しくネットショップを開業したい

対象業種例:これまで卸や小売をチャネルとして使っていたが直接消費者に販売することを考えている方、通販に進出することを考えている方
ECプラットフォームshpifyを使った通販サイトの運営がおすすめです。
shpifyは、カナダの上場企業で全世界175カ国、100万店舗以上のストアで利用されている世界最大のECプラットフォームです。
初期費用がいらず月額課金制(ランクにもよりますが数千円)。アマゾンの手数料より安いですが、その他販売したクレジット代金の数%の費用がかかります。デザイン性は高くシンプルで高機能です。
マルチチャネルプラットフォームですので、FacebookやInstagram、Pinterestでも販売できます。
多言語・他通貨設定に対応しており、越境ECサイト構築をスムーズにできます。

◆mailchimpとshopifyの連携
なお、mailchimpとshpifyは連携することができます。

B to B 向け

◆見込み客開拓だけでなく、既存の顧客の管理や案件進捗管理や営業活動などを見える化して営業を強化したい

対象業種例:商社、法人営業を行う会社すべて

お薦めはHubspot
インバウンドマーケティングができるソフトフェアで、マーケティングツールのつめあわせです。
下記の3種類から使いたいオプションを選んで、アカウントを登録すれば使用できます。

  • CRM Free:完全無料。コンタクト管理・リードの詳細情報取得・取引の進捗追跡など
    CRMとは、Customer Relationship Management(カスタマーリレーションシップマネージメント)の略語
  • Marketing HUB:インバウンド マーケティング実施に必要なすべてのツールを搭載
  • Sales HUB:チーム全体の生産性向上・取引を迅速化して成約率を向上させるツール完備

中小企業では十分な機能が備わっているCRMが永久無料というのがすごい。
もう少し機能の幅を増やしたいという人は、スタータープランという有料版もありますが、とにかくコスパが良い。

Ⅱ.RPA等を活用した業務改善

パソコンでできる仕事はどんどんパソコンに任せて、人にしかできない仕事を人に任せる。
それが創造性を発揮できることだと思いますし、働く人の幸せにも繋がることだと思っています。
そのために必要な事は、パソコンで処理できる定型的な業務を自動化することです。
これを行うのが、RPA(Robotic Process Automation)というものですが、中小企業の場合自動化するほどまとまった定形事務作業がそこそこの費用をかけてまであるかというと疑問は残ります。
そこで、RPAまでは行きませんが業務改善、効率化に繋がるアプリもご紹介します。

まとまった定型的作業があるのでこれを削減したい

費用対効果が見込めるのであれば、RPAです。
RPAとは、人が行うパソコン作業を「RPAというソフトウェア」に覚えさせ自動的に実行させるツールのことを言います。
例えば、受注した案件のファイルをサーバーに自動的にアップロードしたり、業務帳票システムで作成した作業報告書のPDFを自動的に転送する事ができます。
これによって、業務が自動化されますので、残業費の削減や人件費の削減に繋がります。
お薦めはWinActor。比較的操作が簡単で、コスパが良いですね。
年額100万円以上の残業代や人件費が削減できるようなら導入してもメリットはあります。

◆ソフトやアプリケーションをまたぐようなちょっとした作業を削減したい

ソフトやアプリケーションをまたぐようなちょっとした定型業務を自動化することもできます。
メールで届く添付ファイルをGoogle Driveに自動でアップロードする・・・何てこともできます。
これは「zapier」でできます。
英語版しかありませんが、複数のアプリ(Webアプリケーション)を連携させてワークフローを作り、業務を自動化させることができるツールです。
Zapierが連携できるツールやサービスは、GoogleスプレッドシートやGメールなどのGoogleの各種サービスのほか、以下との連携が可能です。
●FacebookやTwitter、InstagramといったSNSサービス
●WordPressやShopifyといったCMS環境
●hubspotやSalesforceなどのMA・SFA系のサービス

◆顧客満足度調査(CS)や従業員エンゲージメント調査、マーケットリサーチを行いたい

これはオンラインアンケートツールの「SurveyMonkey」が便利です。
既に使用している会社も多いと思います。
メリットは、いかの3点です。
●作成したいアンケートは内容別にテンプレートが多数あるため、シンプルなアンケートであれば手軽に完成する。
●アンケート回答の収集方法は、WEBリンクを取得しメールやソーシャルメディア経由で送信するなど、自分にとって便利な方法を選べます。
●アンケートの集計結果を分析してグラフに表示してくれるため、わかりやすい。

to be continued・・・